2012年6月30日   小菅神社奥社本殿

 国宝、重要文化財に指定されている「小菅神社奥社本殿」が今年の豪雪で屋根が毀損し修理しなければならなくなりました。見積りの結果4000万円ほどかかるとのことです。資材をヘリコプターで上げたり、本殿の上に仮の屋根をかけて雨を防いだりで、結構大掛かりになるみたいです。

 入札が先日行なわれ岐阜の「田中社寺」という会社が落札したとのことです。正式な落札価格は分かりませんが、仮に4000万円で落札したとすると、その8割の3200万円が国であとの800万円が地元(小菅集落)と市で持つのだそうです。今までの慣例から計算すると、小菅集落の持分が約400万円ほどになり、とても困っているみたいです。
 今、小菅の集落では若者が外に出て行き、どんどんと高齢化が進み、重要文化財の神社やお祭りの存続が年々厳しくなっているとお聞きしております。国では、歴史的に価値のある建物やお祭りを残して後世に伝えなければいけないと「重要文化財」に指定をし、保存を進めていますが、そのことによって地元が潤ったり、活性化に繋げられれば良いのですが、管理の出役や出費がかさんで重荷になったのでは、かえって集落の存亡にかかわるような気がします。もう少し地元に負担のかからないように考えていただきたいものです。

写真を載せますが、この写真は3月26日に現地調査に入った、市役所の担当職員からいただきました。
 奥社.pdf 直